花 魁 淵


本当は、昼間行きたかったのにぃ・・・。
流れで無理矢理夜中に連れて行かれたぁ・・ (`ヘ´) プンプン
あんな真っ暗の中・・・・ 何も見えない・・・
霊が見やすいのは、暗い方が良いのは確かなんだけど、
本当に真っ暗では、景色も見えないから危ない。
でも行くからには、行く途中にあるジュースの自販機も寄って見たかった・・・
というのは、そこもお札らしい物があったりと、
怪しい所だと聞いた事があったからです。
小さな小屋があるそうで・・

行きも帰りも注意して見てたのに、それらしき物は見つかりませんでした。

そして花魁淵に到着すると、時間は午前 2:30頃・・・
時間的には、良い時間・・ ふふふ

供養塔の横に立つ結城
一台の車が止まってた・・・
若い男子が数人で来ていたようだ。
そこには、供養塔が高々と立っていて悪い気配はなかった。
そこから川の方に少し近づける階段があり、そこから男子が二人上がって来た。

ここが本当の花魁淵ではない事を私達は知っていたけど、
供養塔があるので、とりあえずそこでお線香をあげようと思って用意してたら・・・

男子が寄ってきて「趣味?」っと一言。

カチッときた!
じゃーお前らは、なんなんだ?
ひやかしが! 早く帰れ! と心で思いつつ

「いゃーまぁー」とごまかした。
お線香をあげて供養の言葉をかけると、
「ありがとうぅ・・・」と女性の声がした。喜んでもらえたらしい。

それから、そこから少し離れた本当の花魁淵を探し、また車をゆっくり走らせた。

ん・・・ この辺、なんか感じる。
ここに捨てられた・・・
車を降りて、歩きで真っ暗で見えない淵を
歩いて戻ると吊橋があった。
ロープで通行止めしてある。
この橋、いやな感じ・・・
そこの空気は、重い。
そこからほんの少し離れた所。
ここだね。
本当の場所は。
ここを少し下った所から、たぶん花魁達は、生きたまま投げ捨てられたのでしょう。
悲しみと悔しさが伝わってきました。

花魁と言っても、本当は遊女ですね。
姿がそんな感じです。
働くだけ働かされて、いらなくなった遊女達が、ここに投げ捨てられたのでしょうか?
それにしては。。。一度に多くの女達が亡くなってるようです。
今でいう花魁のように、艶やかで品のある者達ではないですね。
疲れ果てて着物は、安っぽい薄手の着物や襦袢(じゅばん)一枚だったりで
襟(えり)は崩れはだけてる・・・
髪も結(ゆ)いが崩れてボサボサです。
かなり若い、現在だとまだ子供の年頃の子もいますよ。
10代前半でしょう。
泥で裸足が汚れてる・・・ 顔も手も汚れてる・・・?

後でわかかった事なんですが、なにやら埋蔵金の口止めの為に殺されたらしいです。
いなくなっても、誰が心配する訳でもない、人間扱いされてなかった遊女達を
埋蔵金を隠し、埋める為に奴隷のようにこき使ったあげくの果てには、この世から
消して絶対隠し場所が洩れないよう永遠に口を塞いだのですね。
だからあんなに悔しさと憎しみが感じられたのでしょう。
普通に用無し遊女を投げ捨てただけなら、悲しみ、淋しさはあっても
あそこまでの憎しみはないと思います。
そりゃ悲しくつらい人生だったでしょうけど、そんなだからかえって
「早くこの苦しみから逃れたい」という気持ちの方が強い遊女が多かったと思います。
自殺した遊女も多かったはずです。
だから病気や歳で、使い物にならなくなった遊女が殺されるとはいえ
それは、彼女達にとって、「死んだ方がまし」と思っていた苦しみから
開放されるのですから、こんな強い念は残らないはずです。
だからまだ健康な女性もいたでしょう。
遊女にされてから、まともに人間扱いされなかったのに、
また強制的に重労働させられて・・・、
爪は剥がれ血まみれの手で、土を掘りかき出して・・・・
その場で過労死した人もいるようですね。
きっとその埋蔵金は呪われていると思います。
そこの土は、多くの遊女達や罪人達などの、それに関わらされた人達の
苦痛と悔しさの念がこもった涙や血が染み込んでいるでしょう。
その場所が何処なのかは知りませんけどね。

今では、本当の花魁淵に行くのは大変危険です。
昼間でも危険、自分もそこから落ちる事になってはしょうがないです。

私は、ガードレール沿いから手を合わせました。
昼間は、きっとすばらしい景色なんでしょうね。
夜は、走り屋が多く道路も危険です。
車が来なければ シーンと静まりかえった闇です。
喜んでくれていたので、私は全然恐くなかったですけどね。

本当は、暗い所と高い所が恐いんです。 (^-^;A
昼間行ってたら、その高さで下を覗く事が恐くて出来なかったも・・ (^^ゞ
だから夜中に行くはめになったのかな?
でも仕事の時は、気が張ってるせいか暗いだけの場合は恐くなくりましたけどね。

もし行く事があったら、合掌し
「お疲れ様でした、ゆっくり休んで下さい」
と声をかけて上げて下さいね。
優しい気持ちでね。

近くには、花魁堂という物もあるそうですが、この日は気が付きませんでした。
ただ、映画撮影の為もあって、移動した場所に再現されて建てられたそうです。
そのまま供養堂として祭られているようです。

私は、行かれる範囲の心霊スポットを人に聞いたり、ネットや本で探して
場所をある程度確認してから、その他の情報を殆ど見ないで現場に行きます。
なぜなら、他の人の情報は、「それはそれ」と思っています。
私なりの霊視や検視をしたいからです。
前もって知っていて行った場合も、新たに私が独自の判断を出しています。
なもので、充分なレポートができてない所も多いのですよ。
その点は、ご了承下さい。 m(._.)m


ついでに明るい時間に再度行ってみる事になったので、ちょっとだけ追加します。

前回は夜中だったので、なーんも見えない状態でしたが、この日は天気も良く行きながら私も助手も「こんな所を通ってたんだぁ・・・」と思いました。
それでも結構覚えてるもので、うさぎが出てきた所はわかりました。

昼間 途中から多摩川に沿って走る。
夜中は横にずっと川があった事もわかってなかった。(^^ゞ
しかし明るい時間は、やはり眺めは綺麗ですね。多摩湖もでかい!
この辺も心霊スポットとして有名ですが、明るい時間はそんな事なんか思わせない場所です。

花魁淵が近づいてくると、なんとなく血の臭いがした。
この時間でもやはりこの辺りは血の臭いがするんだなぁ・・・
昼間その2 とりあえず明るい景色の写真を撮りました。
雰囲気はやはり夜中とは違いますね。
以前あったはずの橋は取り壊されたのか??
見あたりませんでした。

という事で花魁淵はとっとと去りました。(苦笑)

行きに見かけたおっちゃんが一人やっている出店にチラっと寄り道しました。
店の左側の方に私達はいましたが、視界右側に人の気配があり、私の視界には農家のおばちゃん風の背中に籠をしょった人が売り物を見てるように見えていました。
品物を手に取り確かに動いてた。

おぉぉぉぉぉぉぉー! 驚いた!
しっかりと見たら、そこにいたのはなんと『籠はしょってるけど、黄色い服を着たマネキン』でした。驚いて声を出した私に、おっちゃんは笑って「よく驚く人がいるんだよ」と言った。
だって・・・ そういう意味じゃなくて・・・・ 動いてたしぃ。
背丈も違うおばちゃんが・・・ マネキンをよく見ても、しっかり入ってる。

店を離れると助手が
「アレ何か入ってるでしょ? 俺も初めおばちゃんがいると思った」と言った。
どうやら私と同じおばちゃんの姿を見てた様子。
花魁淵よりよっぽどこっちの方が怖いよぉ・・・・

おっちゃんがいたから写真は撮りそこねた。 (;^^)
この日一番怖かった体験でした。。。 (@▽@)
結城 瞳



戻 る
Copyright (C) 2000-2004 神霊能 All rights reserved