○ ○ 峠 |
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トンネルと峠に出ると言う噂ですね。
彼女は、一瞬で消えてしまいました。
この日は、朝から雨も降ってて滑るし・・・
でも少しだけ登ってみましたけどその気配は、同じです。 悪い感じでは、ないのですが・・・ とても沢山の霊気を感じます。 また道を進みます。 ガードレールがあちらこちらへこんでます。 潰れたガードレールもありました。 これだと車は、下へ落ちたのでしょうね。 そうとう多くの事故があったと思われます。 ![]() 階段で上がるのですが、その横に細い山道があり・・何かそっちが 気になりましたが、とりあえず階段を上がりました。 何もありません・・・? でもそこも同じ空気・・・ もう少し上に上ってみたんだけど同じですね。 この山は、霊山と言っても良いでしょう。 ![]() ![]() すると・・ そこには古い鳥居がありました。 鳥居の右下の辺・・・ (写真右:→) 黒い霊気体が写っています。 良くない霊気です。 鳥居の前まで来ると・・ そこから先は、もっと変な空気です。 まるでそこに見えない壁があるような感じがします。 押し切り進むと・・・そこから先は、まるで別の空間のようです。 霊気もずごいし・・ ![]() また壁のような物を感じます。 この鳥居と鳥居の間は、神道ですね。 浮遊霊は、ガンガンいますけどぉ・・ 後、木の精霊達もね。 その向こうに見えた物は・・ ![]() ![]() そして横には、小さな稲荷。
社の中を覗いてみると・・・物凄い状態です・・・ 無数の霊体がうごめいています。 その真中に、ここの主がいました。 白い着物のまだ若い女の神です。 神と言ってもこの主は、元は人間。 とても綺麗な髪の長い20代半ばくらいの女性です。 この山の守り神でしょう。 しかし・・、何だか冷ややかな感じで黙って私を見ています。 私は、挨拶の代わりに手を合わせ進入した事を詫びました。 何だか怪訝そうな顔をしてます・・・・ ![]() 過去にはここにこの鏡がちゃんとあったんでしょう。 そして周りに複数の霊が・・・ 中にいる者達の姿は、写りませんでした。 実は今回何処も回る予定で出かけて来たのですが、朝から何だかわからない、誰だかわからない・・・・けど、私を呼んでる者がいまして・・・ それは、生きてる人間ではないのだけは、わかっていました。 さて・・・、何処で誰が呼んでいるのか・・・? 他の場所は、全て見つける事が出来ず、結局この峠だけとなりました・・・ 社の中をしばらく見てました。 彼女の心の中の言葉が一言聞こえました。 「ありがとう」 何でこんな嬉しくない顔してるくせに・・・ 多分彼女は、好きでここの主をやってる訳ではないのでしょう。 上の神から、ここの主を任されて、仕方なしにやってるようです。 だから霊達も好き放題、浮遊霊が集まってるし・・・・、社の中にまで・・ それを追い払う事もしないし、管理もちゃんとしてないみたい。 でも、ここら辺にいる霊達に悪い霊はいないようです。 事故は、乱暴な運転をしている車やバイクが悪いので、霊のせいではないでしょう。 「姿を見られて(見せてしまって)相手を脅かしてしまう」と言う事はあるようですけどね。 悪念は感じられません。 彼女(ここの主)は、寂しかったのだと思います。 一見強くて、しっかりしてそうだけど、やっぱりここで浮遊霊を相手にしているのは、本当はイヤなんでしょうね。 私は、このように社に神と言える者がいるのを初めて見ました。 そんなに古くからここにいる訳じゃないようです。 いいとこ数十年でしょう。 年に一度くらいは、誰かがお札を取り替えて掃除してるみたいだけど、他に拝んでくれる人などまずいないのでしょう。 彼女は、言わないけどその思いがキャッチ出来ました。 ちと、素直じゃないのかな? でも、決して悪い神ではありませんよ。 ただいるだけで、役目はあまり果たしてないようですがね。(笑) 上の神には、逆らえないのを知ってるのでしょう。 まだ若いのにねぇ・・・。 こんな所で可愛そうに・・・ 気配を消して私を呼んでたのは、きっとこの社の主でしょう。 滅多にしないのですが、この時だけは、去る前に主に頭を下げて来ました。 それは「がんばれよ」と言う意味でしました。 たぶん彼女は、これから先・・・ 堪え切れなくなったら私の所に来るでしょう。 神道もあるし・・・ (苦笑) 何だか何をしに来たのか・・・ 今日は・・ (*_*) 昼間でも危険な場所です。 夜中なんかもっと危険ですからね。 死にたくなければ行かない事ですよ。 それから・・・ この入口の階段横に店らしき廃墟がありましたが、そこは特別何も感じなかったので探りませんでした。 やっぱり・・・ ちと気になるのは、あの黄色い服・・・ コートかな? の女性の霊が悪さをするかもしれません。 事故でここから崖下へ落ちて、亡くなって浮かばれないのでしょう。 ちょっと怒ってたみたいだし。 「なんで私だけが・・・」という念が強いようです。 同乗者は、助かってるらしいです。 このように各地にある峠は、ただでさえ走るのに危険な所です。 そして、必ずその山の守り神や、木々の精霊がいます。 峠は、用もなくスリルを求めてスピード出して、車やバイクを走らせる場所ではないのです。 いい加減にしないと山の主も怒りますよ。 自爆で事故死した霊達も、地縛霊となり思いを残してたり、他の人達を引っ張ろうとします。 どちらにしても大変危険な所です。 単なる観光の人達ならまだしも、騒がしく暴走しに行くのは命がけですよ。 いくら運転に自信があっても、見えない者の力にはかないませんよ。 だから峠には、いろいろと心霊話が多いんですよ。 特に霊媒体質の人なんかは、無事に戻って来てたとしても、しっかりお土産持って帰るのは間違えないですよ。 自分で気がつかなくても、あなたの車やあなた自身に乗っていますよぉ・・・ 見える人には、見えるんですよ。 峠で鳴る携帯電話の有名な話もありますよね。 あなたも何時呼ばれるかわかりませんよぉ・・ 峠や山道をなめてはいけませんよ。 | ||||||||||||||||
結城 瞳 |
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