結城

普通の綺麗な一軒家だった。
二階の窓には、家族の誰ともサイズの合わない足の形が三回にわたって浮きがったという。

他にも、まだ幼稚園の子が何時もとは全く違う。
それは、いかにも幽霊・・・という髪の長い女の絵を突然書いて「おばけ」と言う・・・

その家庭の奥さんと子供二人は、霊媒体質です。
この親子も何度か除霊をしているのですけど

どうも家にも「霊がいる」と・・・

朝早く行ったので家の中の空気は、気になるような感じはしません。

しかし・・・ 家の前の川には、沢山の霊が潜んでる様子です。
これが夜になると、この家に上がってくるのでしょう。

階段を見ると「登ったり、降りたり」を繰り返してる男の子の霊がいます。
たぶん足跡の犯人でしょう。

そして一階にいると ぎりぃ ぎりぃ っとラップ音が鳴り出しました。
ちょうど照明の所からの音です。

照明を押してみると同じ音がします。
照明の真上はクロゼットです。

しかし・・・ 聞いてるとその音が移動するんです。
二階には誰もいません。

そして私は、二階の霊査を始める。

はぁーここですね。
足跡の窓は?
そしてその角のあたりは、空気が違います。
ここにも霊が集まりやすい。
そこを特に除霊をして階段の男の子も除霊しました。

悪気はない子ですが、いたずらをするのでとりあえず浄化してあげました。

いろんな部屋を霊査していると、一つの部屋のクロゼット側が、なーんか変な感じ?
でも何故か私はそれを無視していると、後から奥さんが
「古い物って置かない方が良いんですか?」と聞いてきた。
古い物全てが悪いとは言えないし。

「見ないとわからないよ」と。

「あのー。ここに古いタンスがあるんです。」と、そのクロゼットを開けた。

そこには、古いタンスや古着などいろいろあった。
あの変な感じの理由がこれでわかった。

古い物にこもっている念です。
そしてたいした霊ではないけど、やっぱりいましたね。

この霊が下の天井のラップ音のいたずらをしていたのでしょうね。
二階を全て除霊し結界を張って下に降りてお茶を頂いてる時・・・

奥さんが・・「あれ?音しませんね。」
その後しばらくいましたけど、もうその音は全くしなくなりました。
一階は既に結界を張ってたので問題ないです。



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